加齢黄斑変性治療

当院では「黄斑外来」をしております。木曜午前は黄斑専門の長央先生による診察ですので、下記のような黄斑疾患でお困りの方は御相談ください。

黄斑外来の対象疾患

加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫、近視性脈絡膜新生血管、中心性漿液性脈絡網膜症

黄斑とは

網膜の部位と視力の関係

網膜の中でもっとも重要な部分は、物を見る中心となる黄斑です。

黄斑は図のように視力に最も関わりが深く、色を識別する細胞のほとんどはこの部分にあります。よって黄斑に異常が発生すると視力が下がってしまいます。

黄斑に発生した悪い血管(新生血管)から出血したり、水漏れが起こって黄斑が腫れたり(黄斑浮腫)します。したがって視力低下や物が歪んで見えたりします。

加齢黄斑変性とは

新生血管図

黄斑部に新生血管が発生し、網膜に出血や滲出性病変を生じる疾患です。

現在、加齢黄斑変性は、日本で失明原因の4位の疾患ですが、欧米ではトップで、高齢化や食生活の欧米化により本邦でも急激に増加しています。

片眼がよいと気づかないことが多く、アムスラーチャートを用いた片眼ずつのセルフチェック、また原因となるタバコを止める、ルテインやビタミンを多く採るなど、生活習慣の見直しも大切です。

加齢黄斑変性の治療

加齢黄斑変性には滲出型と萎縮型があり、主に治療としては滲出型に対して新生血管の活動性を抑える抗VEGF薬を目に注射します。

注射の準備に少し時間はかかりますが、注射自体は1分かからない程度の短時間です。

抗VEGF薬とは

悪さをする新生血管の発生にVEGFというタンパク質が関わっています。

このVEGFの働きを抑える効果を持つ薬が「ルセンティス」「アイリーア」「ベオビュ」「ラニビズマブBS」という抗VEGF薬です。

これらの薬剤を適切に使い分けて硝子体内注射を行います。治療の回数はそれぞれの疾患、病型によって異なりますが、一般的に複数回、かつ継続した治療を要します。

サプリメント摂取について

日本眼科学会から加齢黄斑変性の進行予防及び前駆病変には、緑黄色野菜に含まれるルテインを主としたサプリメントの摂取が推奨されています。

当院でもルテインを含む様々なサプリメントを扱っております。

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