緑内障治療

緑内障とは

緑内障について

目の中に入ってきた光は、網膜の視細胞で電気信号に変換され、視神経線維(ここでは電線と表現します)を伝って脳に視覚情報を送ります。この電線ですが、生まれた頃は約120万本ありますが、正常でも毎年5000本ずつ年齢とともに減っていきます。

この減り方が早い、つまり電線が切れていく(実際は視神経線維が萎縮する)のが早い方が緑内障となります。この電線の切れる原因としては、目の硬さ(眼圧)が硬い(眼圧が高い)ことが原因と思われています。50%以上の電線が切れると、視野検査で視野欠損が見つかります。

眼圧とは

目は密閉された空間であり、硬さがあります。これが眼圧で、房水というお水で調整されています。

房水は毛様体というところで作られ、水晶体の前側、瞳孔を通り、隅角にあるシュレム管という排水管に流れていきます。

色々な理由で排水管への流れが悪くなると目の中に房水がたまり眼圧が高くなります。眼圧が高くなると網膜の表面にある視神経線維(電線)にとってストレスとなり、萎縮していきます。

眼圧が正常なら大丈夫

眼圧が原因ならば、眼圧が正常(正常値は10〜21mmHg)なら大丈夫なのでしょうか。

実際には、眼圧が正常でも緑内障になることがあります。人によって負担になる眼圧が違うため、正常な眼圧でも電線が萎縮することがあります。これを「正常眼圧緑内障」と呼び、日本人の多くがこのタイプの緑内障です。

失明する原因

緑内障の怖いところは、かなり進行しないと視野欠損を自覚できないところです。約半分の電線がやられて初めて視野欠損がでると言われています。視野欠損といっても、両目で見る限りは気が付かない場合がほとんどです。そのため、40歳以降の20人に1人が緑内障であると推測されていますが、実際に治療を受けている方は10人中1人ぐらいのようです。

一度失われた視野は回復することはありません。生活において、緑内障による視野欠損のために「見えにくいなあ」と感じるようになった場合、その先の人生ではずっと見えにくさが続いてしまいます。

今、見えていれば大丈夫ではなく、50代の方なら、40年後、70代の方なら20年後に、生活に困らない視野を維持できることが緑内障治療の究極の目標かと思います。緑内障が見つかったら、しっかりと眼圧管理を行い、定期的に視野検査を行うことが最も重要です。

失明原因
1位 緑内障
2位 糖尿病網膜症
3位 網膜色素変性症
4位 黄斑変性症
5位 高度近視

緑内障の検査

緑内障の診断や点眼治療の効果判定、緑内障の進行の有無などを判断するために様々な検査を行います。

  • 眼圧検査

    正常値は10〜21mmHgです。緑内障と診断されると、その後は眼圧の管理が大事になってきます。

  • 隅角検査

    緑内障のどのタイプかを調べるために行います。

  • 眼底検査

    視神経の状態を調べる検査です。この検査により多くの緑内障の方が見つかります。

  • 光干渉断層計(OCT)

    病気は何事も早期に発見、必要があれば治療をすることが大事です。緑内障の早期発見に光干渉断層計OCTが有用であることが分かっています。簡単に短時間に検査できますので、当院でも有用しています。

    光干渉断層計OCT(RS-3000Lite) 光干渉断層計OCT(RS-3000Lite)

    網膜の断層像を撮影することにより、網膜の疾患や緑内障の発見、経過観察に大変有用です。

  • 視野検査

    半年に1度測定し、緑内障の進行の有無を判定していきます。当院では世界的スタンダードな視野計であるハンフリー視野計にて測定しています。画像ファイリングシステムと併用することで、長期的な進行の有無をコンピューター解析しています。

    屈折検査(RT7000) 視野計 (HFA720)

    見える範囲(視野)を測る検査機器です。

緑内障治療について

治療の目的は、生活に困らない視野を人生の最後まで維持することです。そのためには眼圧を下げることが最も有効な治療方法です。まずは、目薬にて眼圧をさげます。
しかし、目薬で眼圧が下がらない方、眼圧が下がっても視野異常が進行する方については、手術治療を考慮します。
ただ、手術をしてもなくなってしまった視野は元には戻りません。あくまで緑内障の進行を抑える治療方法です。

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