よくあるご質問の回答を掲載します。お電話でのお問い合わせの前にお読みください。
まず、手術前に安定剤を飲んでもらいます。手術室に入ると、手術ベッドに横になっていただき、低濃度笑気ガスを吸っていただきます。これにより、緊張感、不安感を和らげます。局所麻酔には、30ゲージという一番細い針を使い、非常にゆっくりと麻酔液を注入することで、かなり麻酔の痛みも抑えられています。安定剤の影響か、手術中に寝ている方もおられます。手術中に場所によって、痛い場合は、麻酔の追加を行うことも可能です。手術後は痛みはあまりないようです。念のため痛み止めをお渡ししていますが、飲まれる方はあまりいません。
はい、あります。ハードコンタクトレンズは硬いですよね。この硬いレンズがまぶたの裏側(内側)を刺激することで、まぶたを上げる筋肉の一部が弱ってしまいます。印象としては、20年~30年使っていると10人中3~4人は影響を受けているように思っています。ハードコンタクトレンズを止めても元には戻りません。そのほか、アトピー性皮膚炎(かゆい)、さかまつげ、化粧を落とす、などでよく目を触る(こする)場合も眼瞼下垂の原因となります。
まぶたの手術後は必ず腫れます。手術侵襲による浸出液の出方は人によって違うので、腫れ方は個人差があります。気になる方は腫れるのを隠す薄いサングラスを用意しておきましょう。腫れがどうしても困る方については、まぶたの内側から行う手術方法をお勧めしています。この場合には、術後の腫れはかなり少ないと思っていただいて結構です。
翌日からお風呂、洗髪、洗顔をしてもらっています。ただ、傷は治りかけている段階ですので、傷口をこすらないように、シャワーで洗い流すぐらいにしてもらっています。
まぶたは美容に深く関わるところですので、手術する場合はもちろんそのあたりも意識して行います。しかしながら、当院にて保険診療で行う眼瞼下垂手術はそれが主目的ではないことはご理解いただけたらと思います。日本人は一般的に上まぶたの皮膚は分厚く、皮下脂肪も豊富です。そのため、「腫れぼったい目」をされている方が比較的多いです。「腫れぼったい目」の原因が、皮膚のたるみで、上側の視野障害を及ぼし手いるような場合、当院でも治療対象となります。重瞼線切開をすると、分厚い皮膚がさらに目立つようになるので、眉下切開で余分な皮膚を取り除きます。
皮膚側からの切開の場合、抜糸は術後1週間ぐらいに行います。痛くありません。結膜側(内側)からの手術では抜糸はありません。